今回の記事ではLEAP DAYの思いに共感し、ご支援いただいているさくらインターネット株式会社が開催した、沖縄工業高等専門学校1年生への特別講義を潜入取材させていただきました!さくらインターネット株式会社の島袋さん(SAKURA innobase Okinawa コミュニティマネージャー)が登壇されました。
テーマは、『ロジックモデル』。
ロジックモデルとはある目的を達成するためのプロジェクトや目標を達成するための因果関係を示したもの。
高専1年生の皆さんがどう学ぶのか、その様子をレポートします!
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Day1:まずは自己紹介からスタート!
授業の初めは、特別講師である島袋瑞樹さん(SAKURA innobase Okinawa コミュニティマネージャー)の自己紹介からスタート。彼女は沖縄を拠点に、デジタルイノベーションを進めるべく様々な活動をされています。
そしてこの講義が行われた沖縄工業高等専門学校の卒業生でもあります。
卒業生がこのように講師として学校に戻ってこられるのは素敵ですね。
【さくらインターネット】は、デジタルインフラサービスを提供する企業として知られていますが、教育やスタートアップへのサポートにも力を入れているんです!
沖縄拠点である【SAKURA innobase Okinawa】は、2023年9月に開設されたばかり。企業理念「『やりたいこと』を『できる』に変える」という思いのもと、イノベーションの拠点としてスタートを切りました。
SAKURA innobase Okinawaの詳細はこちら
ロジックモデルの基本を学ぶ
次に授業の本題へ。
ロジックモデルは、プロジェクトの目標を達成するための「設計図・航海図」のようなもの。
島袋さんはロジックモデルを『目標に向かうための道筋を図式化したもの』と説明され、アウトプット(結果)やアウトカム(成果)を具体的に考えることが大切だと教えてくれました。
それでは、なぜロジックモデルを書く必要があるのでしょうか?
それはその活動がどう社会的インパクトを出しているのか説明できるようになるからです。
☆「なぜその活動をやるのか」という目的が明確になる
☆ やっていることの成果を測ることができる
☆ 他の関係する人を巻き込みやすくなる
このロジックモデル自体が自分たちの活動を代弁してくれるようなものなんですね。
ロジックモデルの作り方
ロジックモデルにはたくさんの要素がありますが、どこから手を付ければいいのでしょうか?
答えは「最終アウトカム」から。
最終的な目的(最終アウトカム)から逆算して考えていくということですね。
【考える順番】
最終アウトカム→インプット→長期・中期・初期アウトカム
例として「ダイエット」のロジックモデルで解説してくださいました。
このように、プロジェクトに取り組む際も同様に、初期・中間・最終段階を見据えて、目標達成へのプロセスを具体的に考えることが重要です。
なぜロジックモデルが重要なのか?
最後に、島袋さんはロジックモデルの重要性について、「日常の小さな目標から、将来的なプロジェクトまで、何をやるのかを整理するためにとても有効」と説明されていました。
将来の計画を立て、実行し、評価するための効率的なツールとして、ぜひ活用してほしいと生徒たちに語りかけました。
実践的な授業やロボコンなどプロジェクトの管理を日常的に行う高専生。このロジックモデルはそんな高専生には必要なツールなのではないでしょうか。
講義が進む中で生徒のみなさんの様子が少しずつ変わっていく様子をみることが出来ました😊
初めは記載のなかった配布資料も、講義が進んでいくと自分の考えをメモをしている生徒が増え始め、さくらインターネットについて企業説明がされた際は沢山の生徒がさくらインターネットのサイトを開いて興味を示していました。
ロジックモデルを考え、自分の成し遂げたい目標を明確にしていくプロセスは、パズルを組み立てるようでもありプログラミングでシステムを組み立てていく感覚とも通ずるものがあるからこそ、今回の講義でより身近なものに感じることが出来たのではないかと感じました!
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Day2:ワークショップ開始!
2日目は1日目で学んだロジックモデルの考え方を活かし、ワークショップ形式で生徒たちが実際に自分たちの目標をプロセスに落とし込んでいくという、とても実践的な内容。
この日のテーマは、「沖縄拠点SAKURA innobase Okinawaから、インターネットで人や社会をより幸せにする」という最終アウトカムに向けて、どのようなプロセスを構築すべきかを考えること。
島袋さんの説明の後、教室内でグループに分かれてのワークショップがスタート!
各グループには模造紙と付箋紙が用意され、自由なアイデアを出し合いながら、ロジックモデルを組み立てていきます。
「まずやってみよう!」といった積極的なグループや、現実的にどう進めるかをじっくり考えるグループまで、各チームのアプローチは様々。どちらも、考えるプロセスの中で楽しさと向き合いながら、最終アウトカムに至るまでの道筋を一生懸命模索していました。
考えたロジックモデルを発表!どんなアイディアがあるのか...?
ワークショップが一段落すると、各チームの発表がスタート。
インターネットの普及を広げるために「おじいちゃん、おばあちゃん向けのインターネット教室を開こう」という現実的な提案や、「次元ポケットを使って未来のテクノロジーを活用しよう!」といった壮大なアイデアまで、様々なアイディアがでてきていました。
各教室の発表終了後に、島袋さんから『成し遂げたいものに対してこれはうまくいくのかな、やる意味があるのかなと達成に対して不安を感じたりするときがあると思います。その時こそロジックモデルを構築することで目的を達成するための行動に結びつける事ができます。仕事でもロジックモデルを活用して行動に結びつけることができるので、皆さんもぜひ実践してみてください!!』と生徒たちに向けてエールを送っていました。
最後に
今回、講義を受けた生徒は1年生ー。これから学校生活で自分の行動指針や研究課題について考える時に今回のロジックモデルの思考はとても役立つことでしょう。
ロジックモデルを考え、アウトカムまでのプロセスを構築する回数を繰り返しフィードバックをしていくことで、自分の目標を成す為の行動指針が明確になります。この考えは様々な場で活用していけますね!取材をしながら話を聞いていた私自身もとても勉強になりました!
この度は貴重な講義を取材させていただきありがとうございました!
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